2025年12月7日、福井県美浜町のブランドサイト「秘密にしたい、景色がある。」の取り組みの一環として、
「美浜フォトウォーク in 早瀬」を開催しました。
舞台となったのは、湖畔に佇む小さな集落・早瀬。人口約350人の小さな漁村ですが、かつては1,200人ほどが暮らし、料亭や旅館が立ち並ぶなど、
さまざまな商いでにぎわっていた集落です。
北前船の寄港地であり、船主の集落でもあったことから、昔ながらの路地や、当時の風格を感じさせる家並みが今も残っています。歩くたび、訪れるたびに、少しずつ違う表情を見せてくれる場所です。
今回のフォトウォークは、そんな早瀬をゆっくりと歩きながら、それぞれが「秘密にしたい景色」を見つけ、
写真に収めるまちあるきイベントです。
観光ガイドブックにはあまり載らない道や、ふだんは何気なく通り過ぎてしまう風景。
その中で、その日、その人だけの一枚を切り取る時間を、参加者みんなで共有できたらという思いで
企画しました。
当日は、冬とは思えないほど暖かな陽気に恵まれた開催となりました。
まずは簡単な自己紹介からスタートです。
「今回のイベントに参加した理由」や「写真を撮るようになったきっかけ」など、自然と話が広がります。
他県から美浜町へ移住してきたという参加者も多く、
それぞれが早瀬や美浜町に感じている魅力を語り合う場面もありました。
自己紹介を終えると、いよいよ集落へ。
歴史の名残を感じる家並みや、地図には載っていないような細い路地を抜けながら、
気になる場所で立ち止まり、思い思いにシャッターを切っていきます。
途中では、若狭美浜観光協会のガイド・赤坂奈穂美さん、稲垣直美さんから、
早瀬の歴史や暮らしについてのお話を聞く時間もありました。
集落のなかに何気なく佇む建物や道の背景を知ることで、同じ景色でも、
少し違って見えてくるのが不思議です。
今回のフォトウォークでめぐった主なスポットのひとつが、三宅彦右衛門酒造。
美浜町が誇る銘酒「早瀬浦」の蔵元として知られるこの場所は、長い年月を重ねてきた蔵の佇まいそのものが、魅力的な場所です。早瀬浦の命ともいえる井戸や杉玉など、酒造りの歴史を感じさせる細部に、
カメラを向ける参加者の姿が印象的でした。
続いて訪れたのは、「布絵ミュージアム」。
約30年にわたり制作された渡辺弘子さんの布絵作品が展示されており、やわらかな布の質感や色彩が、
早瀬の風景をイキイキと描きます。
赤坂さんたちに作品が生まれたエピソードを解説していただきながら、じっくり撮影する姿も見られました。
さらに細い路地を抜けると、映画「サクラサク」の舞台にもなった瑞林寺へ。
境内を抜け、高台へ上がると、眼下には早瀬の集落と海が広がります。
静かな空気のなかで眺めるこの景色に、多くの参加者が足を止め、
それぞれのタイミングでシャッターを切っていました。
海と集落、空の色が重なり合う風景は、まさに「秘密にしたい景色」のひとつです。
その後も、かつての財力の象徴であった「なまこ壁」の土蔵や漁港などを巡りながら、
早瀬のまちを歩きました。
撮影を終えたあとは、再び集合して写真のシェアタイム。それぞれが撮った写真を見せ合いながら、「同じ場所なのに、こんなふうに切り取るんですね」
「この視点は面白いなぁ」といった声があがりました。
参加者のみなさんが撮った写真の一部をご紹介。
参加者同士で視点を共有できるのも、フォトウォークならではの楽しさのひとつ。自分ひとりでは気づかなかった早瀬の表情が、誰かの写真を通してふっと現れる。
そんな発見に満ちた時間となりました。
穏やかな雰囲気のなか、「美浜フォトウォーク in 早瀬」は無事に終了。
早瀬という場所が持つ奥行きと、そこに積み重なってきた人々の時間を、写真を通して感じる一日でした。
ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました。
これからも「秘密にしたい、景色がある」美浜町ならではの体験を、さまざまな形でお届けしていきます。